生理前にニキビ・肌荒れがひどくなるのはなぜ?PMSと肌の関係と40代向けの対処法
- オガワセイタイ

- 7月12日
- 読了時間: 7分

「生理前になると決まってあごや頬にニキビが出る」
「肌荒れが毎月繰り返されてスキンケアを変えても改善しない」
——そんな経験はありませんか?
これはスキンケアの方法が間違っているのでも、
体質だから仕方がないのでもありません。
生理周期に連動したホルモン変動が皮脂の分泌量や
肌のターンオーバーに直接影響を与えることで起きている症状です。
この記事でわかること: ・PMS肌荒れのセルフチェック ・生理前にニキビ・肌荒れが起きる仕組み ・40代で悪化しやすい理由 ・ニキビが出やすい部位とその理由 ・今すぐできる対処法と漢方という選択肢
① これってPMSによる肌荒れ?セルフチェック
以下の項目に当てはまるものはありますか?
□ 生理が始まる1〜2週間前から肌荒れ・ニキビが出始める □ あご・フェイスライン・頬など決まった場所に出やすい □ スキンケアを変えても生理前だけ悪化する □ 生理が始まると数日で肌が落ち着いてくる □ 皮脂が増えてテカリやすくなる時期がある
3つ以上当てはまり、かつ生理周期と連動しているなら、
PMSによるホルモン性の肌荒れ・ニキビの可能性が高いです。
毎月同じタイミングで繰り返されるのが最大の特徴です。
② なぜ生理前にニキビ・肌荒れが起きるのか?仕組みを解説
原因は主に2つのホルモン変動にあります。
プロゲステロンが皮脂分泌を増やす
生理前の黄体期になるとプロゲステロン(黄体ホルモン)が急増します。プロゲステロンには皮脂腺を刺激して皮脂の分泌を促す作用があります。過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、アクネ菌が繁殖することでニキビが発生します。
さらにプロゲステロンには男性ホルモン(アンドロゲン)に似た作用もあり、皮脂分泌をさらに促進させます。これが生理前の「肌がべたつく・テカる」という感覚の原因です。
エストロゲンの低下で肌のバリア機能が落ちる
生理前にはエストロゲン(卵胞ホルモン)も低下します。エストロゲンには肌のコラーゲン生成を促し、バリア機能を高める働きがあります。このホルモンが減少すると、肌が外部刺激に対して敏感になり、普段は問題のないスキンケア成分でも肌荒れを起こしやすくなります。
ターンオーバーの乱れが古い角質を残す
ホルモン変動は肌のターンオーバー(新陳代謝)のサイクルにも影響します。生理前はターンオーバーが乱れやすくなり、古い角質が剥がれにくくなることで毛穴が詰まりやすくなります。これがニキビの温床になります。
③ 40代で肌荒れが悪化したと感じる理由
「20代・30代のときはそれほど気にならなかったのに、
40代になってから生理前の肌荒れがひどくなった」という声は非常に多いです。
エストロゲンの全体量が減少する
40代になるとエストロゲンの分泌量が全体的に低下し始めます。エストロゲンが少ない状態では、生理前のホルモン変動の「落差」がより大きく感じられ、肌への影響も強く出ます。
肌のターンオーバーが遅くなる
加齢に伴い肌のターンオーバーのサイクルが遅くなります。20代では約28日だったサイクルが、40代では40〜60日程度になることもあります。古い角質が長く残るため、毛穴詰まりやニキビが改善しにくくなります。
皮脂と乾燥が混在する「混合肌」になりやすい
40代はエストロゲン低下による乾燥と、プロゲステロンによる皮脂増加が混在した「混合肌」になりやすい時期です。Tゾーンや鼻周りはべたつくのに、頬や目元は乾燥するという状態が生理前に特に顕著になります。
👉 40代でPMSが急にひどくなった理由はこちら
④ 生理前にニキビが出やすい部位とその理由
あご・フェイスライン
生理前のニキビで最も多い部位があごとフェイスラインです。この部位はホルモンの影響を受けやすい皮脂腺が集中しており、プロゲステロンの増加で特に皮脂分泌が増えやすくなります。また東洋医学では、あごは子宮・ホルモンのゾーンとされており、生理周期との関連が深いとされています。
頬・口周り
頬や口周りに出るニキビは、腸内環境やストレスの影響を受けやすい部位です。生理前はストレスホルモン(コルチゾール)も増えやすいため、腸内環境が乱れて肌荒れにつながることがあります。
背中・デコルテ
背中やデコルテのニキビは、皮脂腺が多い部位であることに加え、生理前の発汗増加や体温上昇が原因になることがあります。衣類との摩擦や蒸れも悪化因子になるため、生理前は通気性の良い素材を選ぶことが重要です。
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⑤ 今すぐできる対処法
生理前はスキンケアをシンプルにする
肌のバリア機能が低下している生理前は、スキンケアをできるだけシンプルにすることが大切です。刺激の強い成分(アルコール・フレグランス・強い酸系成分)は控え、保湿を中心にした穏やかなケアに切り替えましょう。
洗顔は優しく・皮脂を取りすぎない
皮脂が多くなる生理前は「しっかり洗わなければ」と感じやすいですが、洗いすぎると肌が乾燥し、かえって皮脂が過剰分泌されます。洗顔はぬるま湯で優しく、泡を使って摩擦を最小限にしましょう。
腸内環境を整える食事
肌荒れと腸内環境は密接に関係しています。生理前の時期は特に発酵食品(ヨーグルト・味噌・納豆)や食物繊維(野菜・豆類・きのこ)を意識的に摂り、腸内環境を整えることで肌荒れの改善につながります。
ビタミンB2・B6を意識的に摂る
ビタミンB2は皮脂の分泌を調整する働きがあり、ニキビの予防に効果的です。レバー・卵・納豆・アーモンドなどに多く含まれています。ビタミンB6はホルモンバランスの調整を助ける作用があり、マグロ・バナナ・鶏むね肉などから摂取できます。
睡眠の質を上げる
睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促す重要な役割を担っています。生理前は睡眠の質が下がりやすいですが、就寝前のスマートフォンの使用を控える・38〜40℃のぬるめのお風呂に浸かるなどの工夫で睡眠の質を上げましょう。
👉 生理前の過ごし方全般について詳しくはこちら
⑥ 毎月繰り返す場合は漢方という選択肢
対処法を続けても毎月ニキビ・肌荒れが繰り返される場合、
体質からアプローチする漢方が選択肢になります。
スキンケアでは届かない「内側からのホルモンバランスの乱れ」に働きかけます。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
血の巡りが悪く、のぼせや冷えのぼせがある方に向いています。血流を改善することで肌への栄養供給を促し、ニキビやくすみの改善が期待できます。生理前の肌荒れに加えて生理痛・肩こりも気になる方に特に向いています。
👉 桂枝茯苓丸の詳細はこちら
加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラ・ストレス・冷えのぼせがあり、肌荒れも気になる方に向いています。気の流れを整えることでストレス性の肌荒れにアプローチします。ニキビとPMSの感情症状(イライラ・落ち込み)が重なる方に特に有効です。
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どちらの漢方が合うかは体質によって異なります。
自己判断が難しい場合はオンラインで医師に相談して処方してもらうのが確実です。
👉 体質別の漢方の選び方はこちら
まとめ
生理前のニキビ・肌荒れは、
プロゲステロンによる皮脂分泌の増加と
エストロゲン低下によるバリア機能の低下が主な原因です。
40代になるとターンオーバーが遅くなり、
ホルモン変動の影響も大きくなるため、
以前より肌荒れが改善しにくくなります。
・生理前はスキンケアをシンプルに・優しくする ・洗いすぎず保湿を中心にする ・腸内環境を整える食事(発酵食品・食物繊維) ・ビタミンB2・B6を意識的に摂る ・睡眠の質を上げてターンオーバーを促す ・毎月繰り返す場合は漢方や医師への相談も検討する
外側からのケアだけでは限界があります。
ホルモンバランスそのものを整えるアプローチを取り入れることで、
毎月繰り返す肌荒れの根本改善につながります。
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