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生理前に胃が痛い・お腹が張るのはなぜ?PMSと消化器症状の関係と40代向けの対処法

明るいリビングのソファで、白い服の女性がクッションを膝に置き、お腹を押さえてつらそうにうつむいている。

「生理前になると胃が痛くなる」

「お腹が張って苦しい」

「便秘と下痢を繰り返す」

——そんな経験はありませんか?


胃痛やお腹の張りは、PMSの中でも見過ごされがちな身体症状の一つです。

「胃が弱いのかな」

「ストレスのせいかな」

と思いがちですが、

実はホルモン変動が消化器系に直接影響を与えることで

毎月同じ時期に起きている可能性があります。


この記事でわかること: ・PMS消化器症状のセルフチェック ・生理前に胃痛・お腹の張りが起きる仕組み ・症状の種類と特徴 ・40代で悪化しやすい理由 ・避けるべき食品と今すぐできる対処法 ・注意すべき病気のサインとの見分け方 ・漢方という選択肢


① これってPMS?セルフチェック


以下の項目に当てはまるものはありますか?


□ 生理が始まる1週間ほど前から胃の重さ・痛みを感じる □ お腹が張ってガスが溜まりやすい □ 食欲がいつもと違う(過食または食欲不振) □ 便秘や下痢になりやすい □ 生理が始まると数日で症状が軽くなる


3つ以上当てはまり、かつ生理周期と連動しているなら、PMSによる消化器症状の可能性が高いです。毎月同じタイミングで繰り返すことが最大の特徴です。


② なぜ生理前に胃痛・お腹の張りが起きるのか?仕組みを解説


原因は主に3つのホルモン・神経の変動にあります。


プロゲステロンが消化管の動きを低下させる

生理前に増えるプロゲステロンには、平滑筋(消化管を含む筋肉)の動きを緩める作用があります。これにより胃や腸の動きが鈍くなり、消化に時間がかかることで胃もたれ・お腹の張り・ガスが溜まりやすくなります。


自律神経の乱れが胃酸の分泌に影響する

プロゲステロンとエストロゲンの急激な変動は自律神経のバランスも乱します。自律神経は胃酸の分泌や胃の働きをコントロールしているため、このバランスが崩れることで胃痛・胸やけ・吐き気が起こりやすくなります。


セロトニンの減少が腸の働きにも関わる

セロトニンは脳だけでなく腸にも多く存在し(腸内セロトニンは全体の約90%)、腸の運動を調整する役割があります。生理前にセロトニンが減少すると腸の動きが不規則になり、便秘や下痢・腹痛を引き起こしやすくなります。


③ 症状の種類と特徴


生理前の消化器症状は人によって異なります。自分の症状のタイプを知ることで、より的確な対処ができます。


胃痛・胃もたれタイプ

みぞおち周辺の重さ・痛み・胸やけが主な症状です。プロゲステロンによる胃の動きの低下と、自律神経の乱れによる胃酸過多が重なって起こります。食後に特につらくなる方が多いです。


お腹の張り・ガスタイプ

下腹部がパンパンに張る・ガスが溜まる・おならが多くなるという症状です。腸の動きが鈍くなることでガスが排出されにくくなります。生理前に服のウエストがきつくなると感じる方に多いタイプです。


便秘・下痢タイプ(または交互に繰り返す)

プロゲステロンの影響で腸の蠕動運動が低下すると便秘になりやすく、生理が近づいて子宮収縮のための物質(プロスタグランジン)が増えると下痢になりやすくなります。生理前は便秘・生理中は下痢というパターンの方も多いです。


吐き気・食欲不振タイプ

ホルモン変動による自律神経の乱れが吐き気を引き起こします。また血糖値が不安定になりやすい生理前は、急な食欲不振や反対に甘いものへの強い欲求が出ることもあります。


④ 40代で症状が悪化したと感じる理由


「以前はそれほど気にならなかったのに、40代になって胃の不調がひどくなった」という声は多く聞かれます。


40代はエストロゲン・プロゲステロンの分泌量が全体的に不安定になり、月ごとの変動の「落差」が大きくなります。この落差が大きいほど自律神経への影響も強く出るため、消化器症状も悪化しやすくなります。

また加齢に伴い消化機能そのものがゆっくりになる傾向もあるため、ホルモンの影響を以前より強く感じやすくなっている側面もあります。さらに40代はストレスや睡眠不足も重なりやすい時期であり、これらが消化器症状をさらに悪化させることがあります。


👉 40代でPMSが急にひどくなった理由はこちら


⑤ 生理前に避けたい食品


消化器症状が出やすい生理前の時期は、以下の食品を控えることで症状の悪化を防げます。


脂肪分の多い食事

揚げ物・肉の脂身・バター・クリーム系の料理は消化に時間がかかり、胃もたれを悪化させます。生理前は特に消化が遅くなっているため、脂肪分の多い食事は負担が大きくなります。


カフェイン・アルコール

コーヒー・緑茶・エナジードリンクに含まれるカフェインは胃酸の分泌を促し、胃痛・胸やけを悪化させます。アルコールも胃の粘膜を刺激するため、生理前は量を控えめにすることをおすすめします。


冷たい飲み物・食べ物

冷たいものは消化管の血流を低下させ、胃腸の動きを鈍くします。アイスクリーム・冷たいジュース・サラダなど、生理前は特に冷えに注意しましょう。


ガスが溜まりやすい食品

お腹の張りが気になる方は、炭酸飲料・豆類・キャベツ・ブロッコリー・玉ねぎなど、ガスを発生させやすい食品も控えめにすると楽になることがあります。


⑥ 注意すべき病気のサインとの見分け方


PMSによる胃痛は生理周期と連動するのが特徴ですが、別の病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。


以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。


・生理周期に関係なく胃痛やお腹の張りが続いている ・体重が急に減少している ・便に血が混じる、または真っ黒な便が出る ・痛みが非常に強く、冷や汗や嘔吐を伴う ・市販薬を飲んでも全く改善しない


こうした症状がなく、生理前の決まった時期にだけ起こる胃痛・お腹の張りであれば、まずはPMSによるホルモン変動が原因と考えて対処を始めて問題ありません。


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⑦ 今すぐできる対処法


消化に優しい食事を心がける

生理前の時期は脂肪分の多い食事や、冷たい飲み物・食べ物を控えめにし、消化に時間のかからないものを選びましょう。おかゆ・うどん・煮込んだ野菜などが胃腸への負担を減らしてくれます。


お腹を温める

腹部を温めることで消化管の血流が良くなり、動きがスムーズになります。腹巻きや湯たんぽを使ったり、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かるのも効果的です。


少量をゆっくり、よく噛んで食べる

一度に多く食べると消化管への負担が増えるため、少量を数回に分けて食べる方法もおすすめです。よく噛むことで消化酵素の分泌も促されます。1食の量を70〜80%程度に抑えるだけで胃の負担が大きく変わります。


腹式呼吸で自律神経を整える

深い腹式呼吸は自律神経のバランスを整える効果があります。仰向けに寝て、お腹を膨らませながら4秒吸い、8秒かけてゆっくり吐く呼吸を数回繰り返してみましょう。食後30分後に行うのが特に効果的です。


腸内環境を整える

腸内環境が整うと腸の動きが安定し、便秘・下痢・ガスの改善につながります。ヨーグルト・味噌・納豆・キムチなどの発酵食品と、食物繊維(野菜・きのこ・海藻)を意識的に摂ることで腸内の善玉菌が増えやすくなります。


👉 生理前の過ごし方全般について詳しくはこちら


⑧ 毎月繰り返す場合は漢方という選択肢


対処法を続けても毎月症状が繰り返される場合、体質からアプローチする漢方が選択肢になります。

安中散(あんちゅうさん)は、胃痛・胸やけ・冷えによる胃の不調に使われることが多い漢方です。また緊張やストレスでお腹が張りやすい方には四逆散(しぎゃくさん)が向いている場合もあります。さらに便秘が強い方には大黄甘草湯(だいおうかんぞうとう)が使われることもあります。体質によって適したものが異なるため、判断が難しい場合は医師に相談するのが確実です。


👉 体質別の漢方の選び方をまとめて知りたい方はこちら


まとめ


生理前の胃痛・お腹の張りは、プロゲステロンによる消化管の動きの低下・自律神経の乱れ・セロトニン減少という3つのホルモン変動が主な原因です。40代になるとホルモン変動の落差が大きくなり、以前より症状が強く感じられることがあります。


・脂肪分・カフェイン・冷たいもの・ガスが溜まりやすい食品を避ける ・消化に優しい食事を少量ずつゆっくり食べる ・お腹を温めて消化管の血流を良くする ・腹式呼吸で自律神経を整える ・発酵食品と食物繊維で腸内環境を整える ・毎月繰り返す場合は漢方や医師への相談も検討する


生理周期と連動した胃痛・お腹の張りであれば、まずはPMSが原因と考えて対処を始めて大丈夫です。ただし心配な症状がある場合は、自己判断に頼らず専門家に相談することも大切です。






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