腰痛・股関節痛の本当の原因は「サボり筋」?反り腰・受け腰タイプ別セルフケア
なぜ腰・股関節は痛くなるのか
腰は、前後から2つの筋肉に支えられています。お腹側にある「腸腰筋」と、背中側にある「多裂筋」です。この2つの筋肉が前後でバランスよく働くことで、腰は正常な動きを保つことができます。
しかし、どちらか一方の働きが低下すると、もう一方の筋肉が過剰に頑張って支えようとします。腸腰筋の働きが悪くなると、多裂筋が代わりに頑張って腰を反らせるように支え、いわゆる「反り腰」の状態になります。逆に多裂筋の働きが悪くなると、腸腰筋が頑張って腰を丸めるように支え、「受け腰」と呼ばれる状態になります。
あなたはどちらのタイプ?「反り腰」と「受け腰」
腰痛の原因は、実はこの2つのタイプによって正反対です。座りっぱなしが多い方は腰が丸まりやすく、腸腰筋が硬くなっている「受け腰タイプ」であることが多く、立ち仕事が多い方は腰が反りやすく、多裂筋が優位に働いている「反り腰タイプ」であることが多い傾向にあります。
どちらのタイプであっても、その偏った状態のまま生活を続けることで腰痛につながります。
この2つのタイプは、腰だけでなく股関節の痛みにも同じように現れます。股関節を曲げたときに痛む場所が、タイプによって異なります。反り腰タイプは股関節のやや外側から大腿部中央にかけて、受け腰タイプは股関節の付け根のやや内側に痛みが出やすい傾向があります。
自分のタイプの見分け方
反り腰タイプ
・立ちっぱなしで腰が痛くなる
・仰向けで寝たときに腰が痛くなる
・腰を後屈(そらす動き)すると痛い
・股関節を曲げたとき、股関節のやや外側〜大腿部中央にかけて痛みが出る
受け腰タイプ
・座りっぱなしで腰が痛くなる
・腰を前屈(かがむ動き)すると痛い
・股関節を曲げたとき、股関節の付け根のやや内側に痛みが出る
※股関節の詰まり感は、どちらのタイプでも起こります。
※これらはあくまで目安です。当てはまらないケースもあります。
間違ったセルフケアが逆効果になる理由
テレビやインターネットで紹介されている腰痛体操は、必ずしも自分のタイプに合っているとは限りません。反り腰タイプの方が、受け腰タイプ向けの体操を行ってしまうと、かえって症状を悪化させてし まうことがあります。まずは自分がどちらのタイプか把握したうえで、正しいセルフケアを行うことが重要です。
放置するとどう進行するか
偏った状態のまま生活を続けると、腰椎、股関節にも偏った負担がかかり続けます。その結果、椎間板ヘルニアや腰椎分離症、脊柱管狭窄症、変形性股関節症といった診断名がつく状態に進行してしまうこともあります。
ただし、こうした診断がついている場合でも、正常な関節運動を取り戻すことで痛みが緩和する可能性は十分にあります。
それでも改善しない場合は、他の関節が原因のことも
腰、股関節は身体の中心に位置しているため、足首や膝、上半身など、他の関節の動きのバランスを取る役割も担っています。そのため、腰、股関節以外の関節の動きが悪くなっていることが、腰、股関節の負担として現れているケースも少なくありません。
腰、股関節まわりのセルフケアを行っても痛みが改善しない場合は、他の関節に原因がある可能性があります。その際はご相談ください。
腰・股関節を支えるセルフケア

腰、股関節を支える「腸腰筋」「多裂筋」を整えるエクササイズを動画でご紹介しています。ご自身のタイプを踏まえながら、日常のセルフケアとして取り入れてみてください。
